細野微分幾何
有志でやっている微分幾何勉強会のメモである。 教科書は、細野さんのやつ。
- 作者: 細野忍
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2001/10/01
- メディア: 単行本
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例題1.2 フレネー・セレの公式あたりから捩率あたりまで進んだ。
例題1.2では平面曲線上 のフレネー機構 について成り立つ公式を示す。
平面曲線上 において局所座標系の時間発展方程式みたいなものか。 この局所座標系(正規直交基底)をフレネー標構とよぶ。 これらが連立微分方程式となっている。 フレネー・セレの公式を示し、曲率半径を導入する。
曲率は 上の局所座標に定義される。半径の逆数で定義されることを示す。 半径の逆数であるから、物理でいうところの中心力ポテンシャルのアナロジーで解釈すると面白い。 すなわち、半径が小さいところでの曲率(中心力ポテンシャル)は大きいみたいなノリ。
例題1.3は楕円上のフレネー機構()と曲率を求める。 基本的な方針は、を計算し、、をひたすら計算する。
ここまで、曲線 は2次元上の曲線だった。(平面曲線)
次に、3次元上の曲線 を考える。平面曲線に対して空間曲線という。
これにあわせてもフレネー・セレ標構も拡張されて、空間曲線版のフレネー・セレの公式が与えれれる(例題1.4)。 ここで捩率なる概念が出てくる。これは平面曲線の曲率と本質的には同じ(だと思っている) (どういうことかというと、例題1.4の表式で言えばとが交換可能ということを言いたい。
例題1.5では、上のフレネー標構と曲率、捩率を求める(は円筒状を動く曲線)。
方針は平面曲線と同じだが、ある基底に関して3次元なので法線ベクトルが独立に2つ存在する。 片方を主法線ベクトルを決めれば、従法線ベクトルはそれらの外積で定義される。
1.2平面および空間の曲線はここまで