Rényi Entropy and Free Energy
Rényi Entropy and Free Energy https://arxiv.org/pdf/1102.2098.pdf
Rényi Entropyの定義
これはシャノンエントロピーを含む一般的な表現になっている(ユニークという意味ではない)。
の極限でシャノンエントロピーに対応する。すなわち以下。
Rényi entropyの解釈
Shannon entropyは統計・熱力学的に解釈性があるのに対して、Rényi entropy はよくわからない。
Rényi entropy に自然な解釈を与えるには熱力学や統計力学の修正が必要なのか?
- 必ずしもそうではなく、Rényi entropy は自由エネルギーに対応していることからなにかわかることがあるのではないか。
- Rényi entropy のパラメータqは熱力学的温度の逆数に対応している
free energy
温度 の熱平衡状態においてエネルギーの状態数は
温度における割合は、これを全状態で規格化して、
このときの規格化定数Zは分配関数と呼ばれ、以下で全状態の和として与えられる。
このとき、 free energy F は以下で定義される。
Rényi entropy と free energy の対応
Rényi entropy の パラメータq()をとおくと以下を得る。
最後の等式は(2)式をつかった。 これをFについて解くと、Rényi entropy と free energy Fの以下の関係が得られる。
- qに対する仮定()より、(3)式はのときのみ成立する。
- ただし、 のとき なので、両辺はシャノンエントロピーに収束する。
Rényi entropy と Tsallis entropy
でイコール(シャノンエントロピーに収束)。
ところで情報理論においてはボルツマン定数k=1の単位系で話が進むがこれはなんか意味があるのかな。 単なる温度Tのスケーリング因子なので適当に1に規格化してしまえばよいのだろうが、判然としない。
続く。